4.聖霊ってなんなの ②<聖霊も私も概念>
<聖霊も私も概念>
聖霊がわからない直接的な理由は、母的神の子にとって、その代替になるような概念が存在しないからだと思う。聖霊を精霊と表記する人がいるが、それくらいに曖昧な存在だ。
勉強会やセッションでも、
「聖霊って何ですか」
と聞かれることは大変に多い。
それなのにその存在が、『奇跡講座』の実践において、ほとんどの役割を占める。『奇跡講座』を実践するなら、何事も聖霊に聞き、聖霊に委ね、聖霊にお願いすることになる。私の出番などほとんどない。
聖霊に頼ることが全てだ。
その聖霊がよくわからないと言いながら、正直、よくもここまで『奇跡講座』を続けてきたものだと思うが、『奇跡講座』に対する疑問が少し解けてきた今、改めて思うところをまとめてみようと思う。
まずは、当たり前のことながら、聖霊とは概念であることを確認しておこう。
父的神も、母的神も、そして御父も、自分を人だと思っている私が投影するから、人型や象徴的な動物のイメージになり、人と同じように動作主として表現される。
しかし、当然ながらそれは比喩であり、私が体として存在しないのと同様、神も聖霊も菩薩も形として存在するわけではない。
便宜上、聖霊は私に語りかけ、私を励まし、私を救ってくれるのだが、これはあくまでも私が体として存在すると信じているから、私がそういう表現を必要としているだけだ。
聖霊という実体は、私が体として存在しないこと同じ意味で、存在しない。
ともに概念である。