4.聖霊ってなんなの ①<聖霊の機能>
さて、ここまでくると、『奇跡講座』が与えられたことについて、感謝こそすれ、文句を言おうという気持ちにはならなくなった。
ところが、最後の難関が残っている。
聖霊である。
御父もわからないが、聖霊のわからなさも大概だ。
聖霊とはどちらさまなのだろう、いや、なんなのだろう、が正解か?
人なの?鳩なの?蝶なの?(もちろんどれでもない)
<聖霊の機能>
聖霊とは何か、という定義は、キリスト教でも大変に難しいらしいが、その機能は、神と子を取り持つことである。
その役割から考えれば、仏教でいうと、衆生の救済を誓ったという如来とか観音とかに当たるのかなと思う。
母的神の子の、
「なんとかしてー!」
という叫びに対する一つの答えとして仏教があり、母と子を取り持つ機能として、阿弥陀さまや観音さまがあるのだろう。
じゃあ、仏教に親和性のある私としては、聖霊と呼ばずに阿弥陀様とか観音様と呼べば気がすむのかというと、残念ながらこちらもよくわかっていない(でも、拝む)。
ただ、如来・観音グループは、日本では、
「神さま、仏さま」
と言われるように、神様と同格になっている。インドでもヒンズー教の神々と混ざっているし、そう考えると、こちらは御父と聖霊を合わせたような存在になっているのだろう。そういう意味でも、やはり神とは機能的に区別されている聖霊は、母的神の子にとっては馴染みのない存在だと思う。