2.分離した覚えはありません ②<語感の問題>
<語感の問題>
罪悪感のわからなさの理由の一つには、罪悪感という言葉に対する違和感がある。
罪悪感というのは、犯してしまった罪に対する感覚のことだ。
そして母的神の子である私としては、神に対して禁を犯すことはあっても、罪を犯すことはできない感じがする。
父的神と神の子の間には、人間らしい(?)関係性がある。対等ではなくても言語でコミュニケーションが取れる。例えて言えば父と小学生、くらいのイメージだ。逆に言えば、だからこそ父の言いつけに背くとか、父に対して反抗する、というようなことも考えうる。
しかし母的神と子は、イメージ的には母と保育園児くらいだろうか、コミュニケーションが取れない。大人の世界と保育園児の世界はルールが違う。母に対して逆らっても、
「あら、今日はご機嫌が悪いのね」
と、逆に心配されるのがオチだし、お砂場でお友だちのシャベルを奪い取っても、「やってはいけないこと」をやってしまったので、叱られるだろうが、それは罪ではない。